裏ネタ『真夜中にお会いしましょう』(ラキアノベルズ)2003.1
@ この作品、なんといっても好評だったのは金ひかるさん描かれる魅力的なキャラたち
だったのですが、初めにキャララフをいただいた時、実は攻めの龍二には不精ヒゲがあり
ました。借金の取りたて屋という職業に相応しく、大人の危険な色香が漂っていて本当に
本当にカッコ良かったのですが、相手が藍という箱入りくんだったので、まだ大人の渋い
魅力はわかるまい…というところから泣く泣く剃っていただくことに。お陰で、一稿の龍二
は私だけの秘蔵お宝となったのでした。門外不出の品として、大事にしまってあります。

A もう一つ龍二ネタ。校正があがってきた段階で、どういうわけか彼の名前が全て「龍二」
→「竜二」になっていました。一瞬、もうこのままいこうかなぁとも思ったのですが、
ちょうど同名タイトルの映画が公開されていたのと、私自身、実は金子竜二が好きだった
ということもあり、イメージがダブるのは良くないと思い直した次第です。
キャラの名前というのは、私の場合「もうこれしかない」と感じるのと「書いている間に
馴染んできた」というのと二種類あるんですが、龍二は後者ですね。海堂寺四人は、明ら
かに前者。特に山吹がそうです。藍、紺、碧ときて彼だけニ文字なんですけどね。

B 最近いただいたお手紙で気づいた読者さまもいらしたようですが、このお話の舞台であ
る繁華街は最新作『やわらかな闇を抱いて』と同じ街という設定です。はっきりそうは書
いてありませんし、そんなこと知らなくても物語上まったく問題ないんですけど、後にこ
こが『ラ・フォンティーヌ』になるだろうという家のことがちらっとだけ出てきます。
当然、和泉会も両方に出てきますが、話の内容によってこうまで違う? というくらいに
雰囲気はまるきり正反対。ぎりぎりのところで生きている人間もいれば、明るくラブコメ
している人間も住んでいる、ということで。

C作中で紺のお得意様として出てくる女性ですが、彼女が初登場の際に
「新婚旅行のミラノで買って来た」コートを着ているんですね。これ、第一稿では
「ウサギのコート」だったんですが、担当さんから「やはり今ならラビットでは?」
との指摘がありまして。意味は一緒だが、はたしてイマドキはどちらが有効
なのか…。ちなみに私が参考にしている愛読誌(GINZA&FIGARO)では、
どっちの表記も使っているんですよね〜。ええい、紛らわしい! 
結局、アパレル業界のダンナに意見を求めて「ラビット」に訂正しました。ほんと、
こういうさりげない言葉遣い一つで世界が変わるから気が抜けないっす。